オーストラリアは4月19日、電気自動車の普及率で他の先進国に追いつくことを目指し、電気自動車の普及を促進するために新たな自動車排出ガス基準を導入すると発表した。
昨年オーストラリアで販売された自動車のうち電気自動車はわずか3.8％で、英国や欧州など他の先進国に大きく遅れをとっている。英国と欧州の総販売台数に占める電気自動車の割合はそれぞれ15％と17％だったという。
クリス・ボーエン・エネルギー大臣は記者会見で、オーストラリアの新たな国家電気自動車戦略では、自動車が走行中にどの程度の汚染、具体的にはどの程度の二酸化炭素を排出するかを決定する燃費基準を導入すると述べた。
燃料効率の高いモデルと電気自動車はクリーンでランニングコストも安く、今日導入された政策は自動車所有者にとって双方にメリットがあります。"ボーエン氏は声明でこう述べた。"同氏は、同国は今後数カ月以内に詳細を最終決定すると付け加えた。彼はさらにこう言いました。"燃費基準により、自動車会社はより手頃な価格の電気自動車をオーストラリアに輸出することが求められる。"
ロシアを除けば、オーストラリアは先進国で燃費基準を設けていない、または策定中の唯一の国であり、このような基準はメーカーが電気自動車や排出ガスゼロの自動車をさらに販売するよう奨励している。
ボーエン氏によると、平均してオーストラリアの新車は欧州連合よりも40％多く、米国よりも20％多く燃料を消費するという。研究によると、燃費基準を導入すると、自動車所有者は年間 519 オーストラリアドル (349 米ドル) を節約できる可能性があります。
オーストラリア電気自動車評議会（EVC）はこの動きを歓迎したが、オーストラリアは現代世界に歩調を合わせた高い基準を導入する必要があると述べた。"私たちが行動しなければ、オーストラリアは世界中の時代遅れの高排出ガス車のゴミ捨て場であり続けるでしょう。"EVC CEOのベヒヤド・ジャファリ氏はこう語った。"
オーストラリア政府は昨年、電気自動車の販売促進のため、車両の二酸化炭素排出量を対象とした新たな規制を導入する計画であると発表した。気候変動政策改革の公約を掲げて昨年の選挙に勝利したオーストラリアのアンソニー・アルバニーズ首相は、電気自動車を減税し、オーストラリアの2030年の二酸化炭素排出削減目標を2005年の水準から43パーセント削減した。
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